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浮気コラムその4 尾行は簡単なのか


「尾行調査なんて簡単でしょ? だって尾いていけばいいだけなんだから。」

なんてことをいう依頼者の方が、時々いらっしゃいます。
とある男性の浮気調査。 目的は

「仕事を終えて、会社から出た対象者を尾行」
「対象者と接触する女性を確認し、その女性の住所地を判明させる。」

調査としてはごくシンプルな部類に入る。
では、この調査に当たった調査員の目で調査の経緯を見てみよう。

対象者の動き

会社を出た対象者は徒歩で歩き出し、しばらく、くねくねとした商店街を歩いた後、大通りに出て、通りかかったタクシーを捕まえて走り出しました。


調査員の視点

いきなりの大ピンチ。
当然タクシー対策に車両は用意しているが、車の入っていけない商店街を通られては、車両がついていくことはできない。
そこを通り抜けて、いきなりタクシーを拾われたのでは、調査車両はどうしたって出遅れる。

後に続くタクシーが無ければ、徒歩調査員は走るしかない。
全力疾走する調査員。幸い道路は少々混雑中。なんとか、走って追いつくことができる。

とはいえ、10分以上に及ぶ全力疾走。ここはもう、根性勝負!

対象者の動き

タクシーを降りた対象者は、とあるデパートの中に入っていき、店内の喫茶店へ入りました。
その店の中で、浮気相手である女性と合流。
2人は楽しそうに話をしています。


調査員の視点

なんとか、タクシーをおりるところまで追いかけることができた調査員。
対象者が喫茶店に入るのを確認後、全力疾走の荒い呼吸を何とか静め、何食わぬ顔で喫茶店に入る。
喫茶店の外で待っていたのでは、店内の様子がわからない。

今回のケースのように喫茶店内で女性と合流した場合、その店内の様子を観察する必要がある。
うまく2人の近くに座ることができたら会話の断片を盗み聞くこともできるかもしれない。

対象者の動き

喫茶店を出た2人はデパートの店内を歩き回ってウインドウショッピングを楽しみます。


調査員の視点

今回のケースは男性が一緒なのでまだましだが、デパートでウインドウショッピングをする女性対象者は尾行しにくいものだ。
ただでさえ、陳列された商品が視界を塞ぎ「フロア全部が交差点」のような構造なのだ。

一寸目を離すだけで、見失ってしまいかねない。
その上、対象者はあれこれ考えながら歩き回るので、いきなり行動が変わる。

「あっちの方にいい品物がありそう」(急に方向転換)
「やっぱり、さっき見た品物の方がいいかな?」(突然Uターン)
「あ、これ、なんだか良さそう」(いきなり立ち止まる)

また、女性対象者の場合「下着売り場コーナー」に入ってしまう場合もある。
こうなると、男性調査員は張込しにくいこと、この上ない。

対象者の動き

ひとしきり店内を歩き回った2人は、デパートを出てタクシーを拾いました。


調査員の視点

再び、ピンチ。
大型デパートの場合、通常、出入り口が幾つもある。どの出口から出れるかなど、予測しきれるものではない。
先ほどの「商店街を通り抜けた場合」と同じく、調査車両は出遅れる。
調査員走る!走る!

対象者の動き

二人はラブホテル街の近くでタクシーをおります。
何事か話しながらホテル街を歩き回りますが、結局、今日はホテルに入るのはやめにした様子。
再びタクシーを拾って走り出しました。


調査員の視点

がっかりする調査員。
ラブホテルに入ってくれれば、確実な浮気の証拠になったのに。

とはいえ、がっかりしている暇は無い。またしても、タクシーだ。
再び、全力疾走する調査員。
しかし、今度はすぐにタクシーを捕まえることができた。
タクシーでタクシーを追跡する。

対象者の動き

2人の乗ったタクシーは黄色信号を加速して突っ走り、なおも走り続けます。


調査員の視点

対象者のタクシーは黄色信号を通り抜けてしまったが、調査員のタクシーは止まってしまった。

調査員「なんで止まるんだ! 行け!」
運転手「無茶言わないでくださいよ、お客さん。赤信号ですよ。」
調査員「いいから行けってんだ、畜生!」

そう。タクシーを使っての尾行の場合、こういう場合が恐ろしい。
調査員が運転する車両なら多少の無茶はするのだが、タクシー運転手は何の関係も無い職業ドライバーだ。交通ルールを無視する運転はしたがらない。

こうなると、怒鳴ろうが喚こうが、運転手は意地になるだけ。
仕方ない。調査員はタクシーを降りて、再び全力疾走!

対象者の動き

駅前にやってきたタクシーは、ここで女性だけを降ろしました。
女性は手を振って、タクシーを見送ります。


調査員の視点

ここまで追いかけてきた調査員はほっと一安心。
今回の調査の目的は、「接触した女性の住所を確認すること」タクシーに乗り続けている対象者は、一先ず放っておいていい。

そして、駅前でタクシーを降りた以上、女性は徒歩で帰宅の途につくだろう。 ゴールまであと少し。

対象者の動き

男性と別れた女性は、駅には向かわず、すぐ近くのパチンコ屋に入りました。
店内で、タバコをふかしながらパチンコを打っています。


調査員の視点

ゴールまであと少し……と思ったら。調査員、またがっかり。
男性と別れた女性の挙動が豹変するのは、よくあること。
この女性の場合、男性と会っている時にはタバコなど吸わなかったのに、今は咥えタバコで、眉間にしわを寄せながらパチンコを打っている。
こういうケースは男性側が年配の金持ちだった場合などによく見られる。 所詮、金目当てのつきあい。

「あ〜まったく。ジジイの相手は疲れるわね〜。純情ぶりっこなんていつまでもやってらんないわよ。」
といったところだろうか。

こういう女性の姿を確認しておくことも大切。後に依頼者にとって重要な情報となりえるからだ。

対象者の動き

パチンコ屋を出た女性は、駅へ向かい、電車に乗りました。


調査員の視点

この女性は約4時間パチンコを打っていた。時刻はもう十分に遅くなっている。
ここからは、あちこち立ち寄ることはなさそうだ。
調査員は、気を抜かずに追跡を続行する。

対象者の動き

最寄り駅で電車から降りた女性は、駅前に停めていた自転車に乗って走り出し、踏み切りを渡って帰宅の途へ向かう。


調査員の視点

再び、大ピンチ!
自転車は車両と違って交通量の少ない交差点なら、平気で信号無視をする。
狭い道幅でも、するすると走ってゆく。
ほとんどの場合、ノンストップで移動を続けるのだ。ある意味、車両よりも追いかけにくい交通手段だ。
第一、ここまで走りぬいてきた調査員に、もはや、自転車を走って追いかけるほどの体力は残っていない。

しかし、その目の前に遮断機の下りた踏み切りが立ち塞がった。
女性が通り抜けた後、電車がやってきてしまったのだ。
調査員は遮断機をくぐり抜けて踏み切り内に突入する。

後ろで

「きゃーーっ!」

という女性の悲鳴。飛び込み自殺と思ったのだ。

ふと顔を上げると、目の前に電車!
鳴り響く警笛。凄まじいブレーキ音。
調査員の脳裏に、これまでの人生が走馬灯のように甦る。

対象者の動き

自転車に乗った女性は、静かな夜の住宅街をゆうゆう走っていきます。
下り坂を走りおりた女性は、坂の途中にあるマンションに入っていきました。


調査員の視点

対象者がマンションに住んでいた場合、調査員は一刻も早く、対象者と一緒にマンションに入らなければならない。
もし、先にエレベーターに乗って上に行かれたらそれまでだ。
対象者が何号室に住んでいるかを確認できなくなってしまう。

途中でつまづいて派手に転倒するが、痛がっていられない。
すぐに立ち上がって女性の入ったマンションに向ってダッシュする。

対象者の動き

マンション内のエレベーターに乗り込む対象者。


調査員の視点

なんとかタイミングをはずさずにマンションに入ることができた調査員。 何食わぬ顔で共にエレベーターに同乗。 無事女性の住所を突き止めることができた。

どうでしょう?
(対象者の動き)はごく普通ですが、追いかける(調査員の視点)側では大変です。
何気なく、普通の動きをしている人間を尾行するだけでも、これだけの労力を使っているのです。
調査員達の苦労、少しは解っていただけたでしょうか?